ごん助さん【前編】 2/2

ごん助さん【前編】 2/2

M:最初からそうやって取引をコントロールする事が出来たんですか?
G:それは、勉強しながら、研究しながらだと思います。
T:でも中々一般的にはそうは出来ないんでしょうね。相場が悪いから悔しいとかじゃなくて 相場が悪いからロットを抑えようっていうマネージメントが出来るのはある程度少ないと思うんですよね。
「 自分はあまり賢くないんだから、先人の知恵を借りよう 」
G:投資本をいっぱい読んできたんですけど、その中で 自分の力を過信せず、自分はあまり賢くないんだから、先人の知恵を借りようみたいな事が書いてあったりして、 そういう事が自分の意識の中にあったのは良かったと思います。
M:僕は最初出来ませんでしたよ。何とかして取り返そうとよりジタバタしていた気がします(笑)
G:勢いでいけない人なんですよ。思い立ったらスグ行動とかは出来ないです。 慎重、チキン。慎重。…性格じゃないですか?
M:でも、ごん助さんは慎重だけじゃないと思いますよ。 僕が昔からごん助さんを見ていて思うのが、慎重さと大胆さを併せ持っているのが凄いところだと思ってます。
G:あは、なるほど(照) …でも親によく言われました。調子に乗るなって。 学生時代、テストでいい点とった時とか、 常にその結果に慢心せずに謙虚にいけと言われてました。 その教えは、僕の中で大きいのかもしれないですね。
逆にそれがあったから、前に前に出るような感じにはならなかったですね。
T:2004年末のトレードの成績を聞いてもいいですか?
G:2004年の末はデイトレのコツが掴めるようになった段階でした。 元本を半分にしたんですけど、何とか元本を復活する事が出来ました。 そこから2005年は50万から2000万にしたんです。 40倍、今思うと自分でもありえないなと思います。 新興市場の上昇トレンドに乗っかる事が出来た。今思うと本当に運が良かった。

あと、運と言えば、日経ビジネスのライターさんとかがメールをくれたりして、雑誌なんかにも載る事が出来た。
そういうのも運がよかったなって思いますね。 それでちょくちょくブログのアクセスが増えて。
T:この2004年で元本復活して、2005年でここまで持っていったら明らかに感覚が変わるわけじゃないですか? どんな感じでしたか?
G:乗ってる感じでした。みんなそう思いますよね。その当時は。
T:その当時は乗ってるわけですよね。 でも周りの同級生とかは普通に学生で、就職しようとしてる人もいるわけだし。明らかに生活が違いますよね。 それに関しては何か思いましたか?
G:あ、生活はそんなに… そういうのあまり周りの人に言いたくなかったので。 ずっと内緒にしてました。
他の国はどうか分からないですが、日本だと人前でお金の話をしたら、いやらしい感じになりますよね。 周りに言い出したのは、就職するかどうかの時期になって、しかたなくみたいな感じです。
M:ごん助さんはその当時から、お金をバンバン使う感じでは無かったですよね?
G:そうですね。出金したくなかったんですよ。 やっぱりトレードするには資金がとても大事になってきますから。
T:その後どれ位まで増やしたんですか?
G:25万から1億位までいきました。 トータルで4年くらい掛かりましたかね。 実はリーマンショックで少し減ってしまったんですけどね。
- トレードで辛かった事 -
T:この仕事でずっと順調に来た中で、トレードで辛かった事ってありますか?
G:やっぱりリーマンショックの時ですね。 なんとなくずっとナンピンを続けてたんですよね。 で、フルで持ってたので1億近いポジション持ってて。
M:うわぁ
G:それで、夜凄い気になるんですよ。 アメリカ発の金融危機だったので、アメリカが何とかならないと反発しないだろうと思い、 救済策を期待して、夜CNBCをずっと見ちゃったり。
あの時はポールソン財務長官とかブッシュ大統領が何か演説してるんですけど、 その演説してる間に、画面の右端に価格がでてるんですけど、 マイナス500ドルとか出てて(笑)
ブッシュ大統領が何か喋っているのに全く価格は変わらずで…(笑)
T:それはいつだったか覚えてますか?
G:2008年10月7日の夜ですかね。 体調にも異常をきたしました。
T:その日はトレード終わった後、何してたんですか?
G:ブログやニュースを見ながら情報を集めてた気がします。 上がる材料とか探してしまいました(笑)
M:何か上がる材料があるだろうって?(笑)
G:駄目な典型の例です(笑)
T:あの、希望的観測を探すってやつですよね(笑)
G:はい(笑)
T:やっぱり投げた時はきつかったですか?
G:含み損だったポジションを全てぶん投げた事で逆に肩の荷は降りました。 どちらかと言うと、含み損のポジションを耐えている時が辛かったです。 胃も痛くなりましたし、眠る事も出来ませんでした。 相場が気になって眠れなかったのはあれが初めてです。
T:でも何で慎重なごん助さんが、その時はフルでポジション持ってたんですか?
G:多分欲があったんでしょうね。 この反発を取れれば大きいなと。
それと2007年8月、2008年1月、3月と暴落の時にあまり取れなかったので、焦りもあったかもしれません。
T:という事はリーマン倒産のニュースが流れて下がった後で入ったんですね?
G:そうです。
M:あの後もう一段大きく下落しましたよね?
G:僕が損切ったのが、日経平均9800円位だったんですね。 その後7000円を割ったんです。 本当に致命傷で無かったのが幸いですね。
T:でもきついですよね。
G:20%くらいのドローダウンですから。 そこまでドローダウンしたのは初めてで寝付けない位辛かったです。
T:20%もドローダウンして精神的にきつかったと思いますがそれを乗り切れたのは何でだと思いますか?
G:冷静に考えるとまだ戦えるだけの資金はあったし。 相場から退場する程の傷は負ってないですから。 そうやって前向きに考えてます。
性格かもしれませんが、あまりクヨクヨ悩む事は無いんです。ふて寝すればある程度切り替える事は出来ます。 もちろん反省はしっかりしますけど。
M:ごん助さんが凄いなって思うのは、何かあった時もスっと起こった事実をしっかり反省してそれを次に生かすという事が毎回出来てますよね。
しかもそれを絵に描いた餅ではなくて、その反省点をしっかりと実践するんですよ。 だから修正が凄い早い。それが明らかに他の人との違いだと思ってます。
中々自分が一生懸命作ってきたルールや、やり方を変えていく事って難しいじゃないですか? でもごん助さんはその中で基本はしっかりしてるんだけど、凄く柔軟に新しいやり方を作っていくじゃないですか?調子がいい時でさえ慢心せずに、新しい手法を探しながらトレードしてますよね。常にもっと良いやり方があるんじゃないかって。
そういう形でどんどん進化していく。そこがホントに凄いなって思ってます。
G:ありがとうございます(照)
T:やっぱり昔と比べてやり方は変わっていますか?
G:はい。昔と比べてだいぶやり方は変わりました。知識や経験が積み重なって、様々な戦略を駆使出来るようになったと思います。


次回中編ではごん助さんがトレーダーという職業についてどう考えているか等、もう少し踏み込んだお話をお聞きしたいと思います。
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