ごん助さん【前編】 1/2

ごん助さん【前編】 1/2

ごん助

1983年生まれ。現役トレーダー。
2005年、25万円よりトレードを始め、2008年には1億円突破。 全体の流れを読みながら臨機応変に進化し続けるトレード手法に定評があり、 日経ビジネス、SPA、ネットマネー等数々の雑誌で紹介されるなど 個人投資家の中では名の知れたトレーダー。
常に謙虚で飾らない性格は、世間一般で思われているトレーダーというイメージとは違い ごん助さんの素朴な人柄を実感するインタビューとなった。 前編では今までの軌跡、株との出会い、トレードについてなど、様々な事を伺った。
[ 聞き手 M:森大佑(シンクメディア) / T:次山嘉一(ネクスティー)]
M:僕らが始めてごん助さんと知り合ったのは2005年でした。 当時は株式投資ブームで沢山のトレーダーたちが今がチャンスとひしめき合っていた時期で、 その中でも一際目立っていた中の一人にごん助さんがいました。
当時はブログでトレード結果を公表するトレーダーが多く、 僕らもトレーダーの一人としてブログをきっかけに出会った訳ですが、 当時ごん助さんは大学院に通っていましたよね。
既に結果を出していたごん助さんですが「就職しようかこのままトレーダーとしてやっていこうか迷ってる」 と言っていたのをよく覚えています。

トレーダーという職業は安定して給料が貰える訳でもないし、最悪マイナスだってありえるわけですよね?
常に結果次第というとても厳しい世界に身を置いている訳ですがごん助さんがどういった経緯で株と出会い、 プロトレーダーという厳しい道を歩むようになったのか。とても興味があります。 少年時代のお話から聞かせて頂けますか?
「 落ちこぼれたくなかった 」
G:僕は田舎育ちなんですけど、小学生の時は友達とスポーツしたり、ゲームしたりの毎日でした。 勉強も嫌いな方ではなかったので、宿題とかもちゃんとやっていましたね(笑) 学級委員なんかもやっていたんですよ。
中学に入ってからはバスケ部と勉強が中心でした。運動では芽が出ませんでしたがその分、勉強は頑張りました。 落ちこぼれたくなかったんです。ついていけなかったらつらいなぁって。 失敗しないように失敗しないようにって思っていました。
「努力すれば報われる」
勉強はサボるとスグに成績に反映されて順位が落ちるんですが、 反省して勉強すると順位が上がっていったりしました。 そういった事で努力すればそれなりに報われる事を経験できたのは良かったと思います。
努力した事で報われるという喜びのプロセスを僕は勉強を通じて知る事が出来、それが今に生きてますね。 何かを新しく始めようとする時の基盤になっていると思います。
M:少年時代は将来の目標とか夢とかあったんですか?
G:いえ、全然です。とりあえず大学まで行くのが普通かなと思っていたので そこまで流れに乗っていけばいいかなと思っていました。 あと家が農家だったんですけど、農家を継がずに別の道へ進みたいと思っていました。
友達のお父さんはサラリーマンが多かったから、 家だけ農家で、自営業でしたから自分だけ違うなって。
隣の芝は青く見える的な感じで、サラリーマンが凄いいいなって思ってました。 ただ、家はイチゴ農家だったんですが、出荷できないイチゴは食べれるので、 実は回りの友達には羨ましがられてたみたいです。 イチゴ食えるから(笑)
T:高校に入ってからも、大学までは勉強し続けようって思ってたんですか?
G:はい。高校が進学校だったので、そういう意識はありました。 でも、高校時代はどちらかといえば部活中心の生活をしてました。 弓道部だったんですが、楽しくて夢中でした。
M:でも進学校だと高校三年からは受験に向けてピリピリしてくるんじゃないですか?
G:そうですね。高校三年の時からは浪人したくなかったから勉強に集中しました。 東京へ行ってみたいという憧れもあったので頑張れたと思います。
T:その後無事東京の大学に合格し、実際に入ってみてどうでしたか?
G:大学は面白い人が多くていろんな意味で刺激がありました。 頭の回転が凄い速い人とか、自分で色んなイベントを開いてる人、笑わせるネタが豊富な人、 勉強熱心なエリートみたいな人とか。
T:大学時代は、その後の将来の事とかも漠然と考えてましたか?
G:僕は情報通信学科だったんですが、6、7割位の人が大学院に進学していたので、 大学院に行ってメーカーか通信にいければいいかなって。 後は有名な企業に就職できればいいなって思ってました。
T:そうなんですか。大学院に行くために何か決断をしたとか、何かきっかけがあって行ったのかと思ってたんですが どちらかというとそうではなくて、それもまだ何となく流れって事なんですね。
G:そうなんです。
T:じゃぁ、周りのみんなも、院に行ったらメーカーだったり研究職に就くのが 当たり前みたいな感覚なんですか?
G:そうですね。
M:ちなみにごん助さんは何を研究してたんですか?
G:情報セキュリティとかパターン認証とかです。
M:難しそうですね(笑)
T:ここまで話を聞いてると流れに沿って綺麗に大学まで歩んで来たと思いますが その中で人生の転機というか、影響を与えたのは何だったんですか?
「こういう世界があるんだ」
G:株をやり始めた事が大きいですね。 違う生き方になりました。 こういう世界があるんだなって思いました。
最初は専業になろうなんて思ってもなかったけど、 デイトレードを始めて調子が良くなってきた2005年位から世界が変わりだして。 当時トレードを仕事にしてる人が出始めていたから、自分もいけるんじゃないかと。
規定路線で行かず、トレーダーでやっていくというのは僕にとって一大決心ですよね。
- 株との出会い -
T:そもそも何で株を始めようと思ったんですか?
G:当時コールセンターで深夜バイトしていたんですが、その会社の組織体が変更し、 学生バイトから派遣社員に入れ替えるという事になり、バイトは皆解雇されてしまったんです。
そんな事もあって、お金を稼がないといけなくて。 大学の友達とどうしようかって話してたんですけど、 一番仲良かった友達が周りに株で凄い稼いでる人がいるから 友達も株をやろうかなって話をしてたので、じゃぁ、俺もやってみようかなって思って(笑) その人は100万円から始めて、一度50万円まで減らしたんだけど、そこから必死に勉強して300万にしたって 聞いたんですよね。
その人が、株もちゃんと勉強すればいけると言ってたので、始めてみようと思ったんです。
M:それまでの努力すれば結果がでるって感覚があるからですよね。
G:そうそう。その感覚があったから頑張ろうって思ったんですよね。
それと、ネットで取引出来るのを聞いて、あ、結構気軽に出来るんだなって思ったのも大きいですね。
M:実際に取引する前にはトレードについて研究しました?
G:流石にルール位は。2004年の初め頃からサイトや本を見ながら、ルール等を二ヶ月位研究して、取引を始めました。
最初の取引は緊張しましたよ。こんなんでいいのかなって思いながら。あ、買えたって(笑)そういう気軽なところが良かったのかもしれません。後は毎日値段が変わるので最初は楽しんでやってました。
最初の頃は、ビギナーズラックで原資が2倍になったんです。分割バブルに乗って。運が良かったんです。その後の失敗でその分は無くしてしまったんですけど。
M:最初はデイトレ(デイトレード)じゃなかったんですね。
G:そうなんです。当時食い継ぎとして昼間はIT企業の電話受付のバイトをしていたんです。バイトしながら、ITスキルを磨いてIT企業でバイトするか、もっといい条件のバイトがあればそっちに行くか。みたいな感じで。その空いた時間にトレードの研究をしてました。
それでデイトレというスタイルを知り、ホームページやブログで見たデイトレーダーのパフォーマンスが良かったので自分もやってみたいと思ってたんです。
その時大学4年だったんですが、卒論も忙しくなってきて長時間のバイトも出来ないので、空いた時間にデイトレをしてみようかなと思い、幾つかやり方をピックアップしてデイトレを始めたんですよ。
でもデイトレ始めてスグ原資の半分まで減らしてしまったんです。今思えば、よく投資の基礎の本に書いてあるような、精神面の部分だったと思います。損切り出来ないとか、自分のルールを守れないとか。
今は色んな本とかブログでそういう事を言っている人も多いので当たり前になってるような考え方ですけど、当時はそういう風に考える事が出来ませんでした。
M:デイトレに切り替えて最初減らした後、すぐに立て直す事が出来たんですか?
G:はい。やり方変えて。高値つかみして失敗してたから、逆の発想に切り替えました。
当時参考にさせて頂いてたBlogに急落で買うって書いてあって。どんなもんだろうと思って研究しました。銘柄も書いてあったから、チャート見ながら、あ、こういう感じなんだ。確かに反発してるなと思って。
実際に試してみたら、市況が良かった事もあって上手くいったんです。それからも色んな方のBlogを参考にしながら熱心に研究しました。
「 成功体験が大事 」
M:色々話を聞いていて思うのが、同じ時期にトレードを始めた人も沢山いますよね。でも同じものを見て「あ、そうゆう事ね」って上手くいく人とそれが分かっても上手くいかない人がいると思いますが、その違いって何だと思います?
G:何でしょうね。それは僕も分からないですよ。
M:例えば一つの理由としてやっぱり怖いんじゃないかと思うんですよね。この先どうなるか分からない中で買うわけですから。迷ってる間にも常に値は動いてますし。その中で上手く売買出来たのは何でだと思いますか?
G:う~ん。一回とりあえずチャレンジしてみて、上手くいく事が分かって成功体験になれば、怖さは和らぐと思います。 成功体験までたどり着くのに、どれ位かかるかがポイントなのかもしれませんね。
M:最初はやっぱり怖かったですか?
G:怖いですね。でもコツを掴んでからは一定な感じでやる。試行錯誤しながら一つのルールを、規律を守る事を心掛けました。
M:少し話が戻りますが、デイトレ始めて一度元本を半分にした後でスグに立て直しましたよね。それからはずっと上向きでした?
G:はい。色々と研究しやり方を変えながら。
M:凄いですよね。
G:とにかく熱心に研究してました。今でも研究は続けていますよ。
M:デイトレを始めた当初はどれ位の時間を研究に使っていたんですか?
「体力がある限り研究してました(笑)」
G:体力がある限りは毎日ずっとやっていましたよ。(笑)本やネットを見ては株の勉強してました。
少なくても3.4時間くらい。多くて6時間くらい。歩いている時もトレードの事を考えてましたね。
T:凄いですね。その後研究した結果が出て来て段々軌道に乗っていきますよね。あ、やっぱりいけるなって更に確信が強まっていったと思うんですが、その中でスランプとかもありました?
G:スランプって言っていいのかどうか分からないですけど調子が悪い時がやっぱりありましたね。
T:そういった時は自分の中ではどう処理しました?
G:そうですね。ちょっと取引を抑えたり。
強弱を付ける感じでやるんですよ。相場がいい時は攻めて、調子が悪い時は抑える。そうやって調整出来た事が今考えると大きなポイントだったかなって思います。
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